グレンゴインはハイランド地方では珍しく、空気乾燥のモルト飲みを使用したノンピートのウイスキーです。
ココナッツや青リンゴを彷彿とさせるようなフルーティーさが魅力的。人気ブレンデッドであるフェイマスグラウスの原種としても知られている銘柄です。
また口当たりもアルコールのアタックが低く、とても飲みやすいため初心者にもおすすめのシングルモルトウイスキーです。
今回はそんなグレンゴインについてまとめてみました。隠れた銘酒で合わず、まずいということは滅多にないため、是非手に取り参考にしてみてください。
グレンゴイン蒸留所の歴史
グレンゴイン蒸留所はグラスゴー北に数キロ、ロッホローモンド湖の間に位置する蒸留所です。ウイスキーの地域的には南ハイランドに分類されます。ゲール語で「野原の谷」を意味し、スコットランド北部の深い谷の間に広がると草原地帯の美しさから取っております。
1833年、農家のジョージ・コネルという人物によって設立されました。当初はバーンフットと呼ばれる蒸留所でしたが、後にグレンゴインに改名されました。 当時から高品質のウイスキーを生産することで知られており、王室の勅命を受けるなどの功績があります。
20世紀に入っても蒸留所の大規模を拡大し、1925年にはモルト製造のための新しい蒸留所が建設されました。しかし、第二次世界大戦の影響で、蒸留所は閉鎖され、戦後に再建されました。
現在、グレンゴイン蒸留所は、スコッチ・ウイスキーの中でも高い評価を得ている蒸留所の1つであり、その伝統と品質は、世界中のウイスキー愛好家から高く評価されています。
グレンゴインの味わいは?
グレンゴインは、ノンピートという麦芽を乾燥させる工程でピート(泥炭)を炊かない銘柄です。石炭が高価だったためスコットランドでよく取れたピートという野草や海藻がある程度湿気を帯びていて石炭化しなかったものを使用していました。
アイラモルトを代表されるような磯や正露丸のような香りは燃料由来の香りです。ローランドやローランド寄りの蒸留所は比較的穏やかな香りの銘柄が多いので、スコッチ独特の香りが苦手な方におすすめです。
おすすめの飲み方について
グレンゴインは、比較的にライトなスコッチウイスキーであるためいくらでも飲めるような銘柄です。ついつい飲み過ぎてしまうことも多々。
飲み方としては年数の若いものに関してはソーダ割り(ハイボール)がおすすめです。特に暑い夏場には最高です。
他にもロックやストレート、トワイスアップなどの楽しみ方もできるスコッチウイスキーですので、いろんな飲み方にチャレンジして見てください。
グレンゴインのコストパフォーマンスは?
値上がり傾向にあるシングルモルト界隈ですが、グレンゴインは一定の価格を維持しています。グレンゴイン10年を見てみても4000円前半から購入することが可能です。
NAではなく年数表記のあるもので4000代で入手できる銘柄も限られてきているので、良いコストパフォーマンスの銘柄といえます。
ノンピートで華やかな味わいの銘柄は他にも多数存在するため、好みのものを選んでみましょう。
グレンゴインが使われているブレンデッド
グレンゴインはカティーサークやフェイマスグラウスなど様々なブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われています。
特にフェイマスグラウスはマッカランやハイランドパークなどの蒸留所の原酒を使っているためお得感があります。
もちろんシングルモルト用の原酒がそのまま使われているわけではないため別のものですが、どことなく蒸留所の味が感じられるため原酒を知っているとより楽しめます。
グレンゴインの種類について
ここではグレンゴインの種類について紹介します。
グレンゴイン 10年
グレンゴイン10年は、バニラやハチミツを思わせるような香りと青リンゴや洋梨のようなフルーティーさが特徴的なスコッチウイスキーです。
シェリー樽とバーボン樽のバランスがよく樽由来の香りが心地よい点が良い点です。
おすすめ度:
シングルモルトに挑戦するならまずは、10年や12年のボトルがおすすめです。ノンピートで飲みやすくグイグイ飲むことができます。
ピートの香りが苦手でスコッチに挫折した方におすすめ。
グレンゴイン12年
グレンゴイン12年も同様にバランスの良さが魅力的な銘柄です。10年に比べアルコールのスパイシーさというものが大分丸くなるためおすすめ。よりシェリー樽の香りが前にくるようになります。
おすすめ度:
グレンゴイン18年
ハチミツバターを塗って焦がしたトーストや桃やアップル、ブドウをセミドライしたような香りが特徴的で、キャラメリゼした砂糖のような味わいを感じ取れます。
うますぎてウマになるグレンゴイン18年。コスパも比較的に安定しています。
おすすめ度:
グレンゴイン21年
複数のシェリー樽とアメリカンオークのバーボン樽で構成された銘柄です。オーク樽由来のナツメグやシナモン、クローブを彷彿とさせるようなスパイシーさやセミドライしたようなマンゴーやりんご、ブドウのようなフルーティーさを味わうことができます。
価格が高いため、初心者向けではありませんがグレンゴインが好きな方は、うますぎてウマになる銘柄です。
おすすめ度:
グレンゴインの口コミと公式Twitter
なんとグレンゴインは公式Twitterも存在します。
グレンゴインは、2023年5月23日にリニューアルのGlengoyne Teapot Dramが限定3000本で発売されるようです。オンラインショップから購入できるようなので、並行輸入のサービスを利用するなどで入手する方法がおすすめ。

グレンゴインと他シングルモルトの比較
グレンゴインとの比較対象になりやすい銘柄をセレクトしてみました。スコットランドには様々な蒸留所があるため選択肢が多くて楽しいですね!
洋梨の香りが好きでコスパを求める方におすすめの銘柄
グレンゴインのような洋梨や青リンゴを彷彿とさせるようなニュアンスが好きな方には、グレンフィディックがおすすめです。世界で二番目に売れているシングルモルト、初心者から上級者にもおすすめな銘柄です。
ちょっとマイナーだけど美味しい銘柄を探している方
グレンゴインと同様にノンピートの銘柄ですが、クライゲラヒは温泉を彷彿とさせるような独特の香りが特徴的な銘柄です。
安価なシングルモルトの新たな定番
値上がりするスコッチの中でリリースされたグレングラント・アルボラリス。ピート香りは感じずとても飲みやすい銘柄です。香りはスペイサイドらしく華やかで価格帯も手が出しやすい部類になります。
初めてのシングルモルトにおすすめ。
まとめ
今回はグレンゴインについて取り上げて見ました。名前は聞いたことがあるのだけれど、飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか?
これを機にグレンゴインについて試してみるのも良いかもしれません。
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