カーデュは、スコットランドのスペイサイドで作られるシングルモルト・ウイスキーです。
生産のほどんどがブレんデッドウイスキーに使われていて知らず知らずのうちに飲んだことがある人も多いのではないでしょうか?
この記事ではカーデュの特徴やお勧めの一本をピックアップしてみました。
是非、ウイスキー選びにご使用ください。
カーデュの概要
カーデュは、スペイ川中流域に位置する「カーデュ蒸留所」のシングルモルトウイスキーです。
蒸留所を所有しているのは、ディアジオ社です。ジョニーウォーカーのキーモルトとして知られ、40種類のモルト原酒のベースを担っています。
ちなみにジョニーウォーカーブラックラベルのキーモルトはカーデュ、タリスカー、ラガヴ―リンの三種類をべ―スに構成されており、大人気のブラックラベルスペイサイドオリジンのキーモルトとしても有名。
味わいと香りについて
バランスのとれた滑らかな口当たりで、甘くてフレッシュなのが特徴です。
甘味が現れたあとにビターチョコレートのような苦味も出てきます。
ヘザーハニーを彷彿とさせるような蜂蜜の香りとスモモやレーズンといったフルーティーさも感じられます。
また大麦のモルティさやバーボン樽由来のバニラ感など複雑なウイスキーと言えるでしょう。
初心者におすすめはカーデュ12年
カーデュは、ラガヴーリンやタリスカー以上にジョニーウォーカーの味に貢献しているキーモルトです。
ジョニーウォーカーが好きな方は、どこかで飲んだ味だという印象を受けるのではないでしょうか?
12年はアルコール感があるものの、酸味やビター感、甘さなどの複雑な味わいと青りんごのフルーティーさや香ばしいトーストを思わせるような麦芽感が感じられるます。
グレンフィディックやグレンリベットの次に飲みたい一本でよりウイスキーの味の深さを知れる一本です。
カーデュの種類について
カーデュは現行だと12年、15年、18年とNAボトルが販売しています。
カーデュ12年
若さは感じますが、ジョニーウォーカーの華やかな部分を担当しているのはカーデュだと感じられる一本です。
ジョニーウォーカーが好きな人はおそらく好きな一本。やや辛口ですが、しっかりとバランスが取れています。
カーデュ15年
15年熟成された、フルーティーでモルティなウイスキーです。
繊細なトロピカルフルーツと焦がした甘いトーストのような五來なフレーバーが魅力です。
12年と比べより甘さが際立ち、アルコールのとげとげした印象はしません。
カーデュ18年
12年がライトボディな味わいでしたが、18年はフルボディで非常に上品なスコッチウイスキーです。バニラ感やフルーツ感の熟成具合、酸味、ビター感もすべてグレードアップした印象です。
正統派スコッチに仕上がっています。
カーデュ アンバーロック
非常に軽やかなライトボティのウイスキーです。
レモンタルトを彷彿とさせるような柑橘系の香りと穀物の香りが口いっぱいに広がります。
カーデュ スペシャルカスクリザーブ
カーデュ スペシャルカスクリザーブ はアメリカンオーク樽で熟成された古い樽の原酒をヴァッティングさせた一本です。
年数がバラバラのため年数表記がないですが、少量生産とのことなので相当古い原酒が使われている可能性があります。
カーデュ蒸留所の歴史について
カーデュの始まりは、農家のジョンカミングが副業として密売を開始したところから始まります。
その後3度の有罪判決を受け、カミングは1824年に免許を取得。
その後息子のルイス・カミングに経営が引き継がれます。
ルイスの亡くなったあとは妻のエリザベス・カミングがウイスキーの需要の増加を見越して、設備増築で売上規模を伸ばしスコットランド指折りの蒸留所に押し上げます。
1893年、エリザベスは「ジョン・ウォーカー&サンズ社」に蒸留所を20.500ポンドで売却します。現在価値がと10億~20億前後の価値です。
1898年にウイスキー市場が暴落を起こし多くの蒸留所が危機的状況を迎えます。
1930年には現ディアジオ社するまでに至ります。
他有名ブレンデッドのキーモルト
アバフェルディはデュワーズのキーモルトとして有名です。もともとは1800後半に売上が急増し生産が間に合わなくなっため創業したアバフェルディですが、現在ではデュワーズの心臓と言われております。
こちらもバーボンはバーボン樽主体なので甘いバニラ香りが特徴的な銘柄と言えるでしょう。
終わりに
カーデュはとても魅力的なウイスキーです。華やかさはジョニーウォーカーの象徴として数えられ、ファン必見のボトルになります。
特に黒ジョニ好きにはたまらない一本でしょう。きっとやみつきになるとおもいます。
価格も安定していて5000円以下で買える点もとても良いので、手に取りやすいスコッチと言えます、
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