タムナヴ―リンはスペイサイドモルトウイスキーです。ブレンデッドウイスキーの製造のために1966年にホワイト&マッカイが設立しています。
後熟が得意でシェリーカスクやワインカスクなどを様々な種類があります。
ダムナヴ―リンの概要
タムナヴ―リンはスコットランドのタムナヴ―ラン村にあります。近くにリベット川が流れており、スペイサイド地域にあたります。
生産量はおおよそ400万で大規模な蒸留所です。主にホワイト&マッカイの原酒として製造されています。
近くを流れるサブタレーニアンの水を仕込み水に使用しています。
生産量とオーナーについて
1995年に一度蒸留所が閉鎖しており、2007年にインドのユナイテッド・スピリッツが買収し運転開始
2014年にはフィリピンのエンペラドール株式会社に売却されています。
現在保有中のエンペラドール株式会社はフィリピンの華僑系企業です。
あまり日本では聞きなれない企業かと思いますが、ダルモアなどを傘下に収めていています。
後熟スコッチウイスキーが得意
タムナヴ―リンでは、全てファーストフィルのバーボン樽に熟成されています。ほかの蒸留所ではセカンドフィルやサードフィルの樽を掛け合わせるのが一般的です。
その後シェリー樽、ワイン樽で後熟させる工程させることで様々なウイスキーを展開しています。
熟成後別の樽に移し変えて熟成する工程です。
あまり後熟期間が長すぎると樽の影響を受けすぎるので、大体期間は6~12ヶ月程度のものが多いです。
スペイサイドらしいモルトウイスキー
タムナヴ―リンは、華やかな香りと軽い甘さが特徴的です。
ヘザーハニーや青りんごや洋ナシ、レーズンなどのフルーティー
心地のよいスモーキーフレーバー、ナツメグやクローブを思わせるスパイシーさが特徴です。
華やかで小気味いい味わいはまさににスペイサイドという印象です。
タムナヴ―リンの価格について
毎日本物のスペイサイド産のウイスキーを飲めるようにと良心的な価格で販売されています。
タムナヴ―リン ダブルカスク 3000円台で入手することが可能です。
年々スコッチは値上げ傾向にあるのでありがたいです。
値上げの要因は、需要の増加にあります。インドや中国での需要が増え、国際的にウイスキー原酒が不足しています。
ウイスキーの性質上量産までに時間がかかるため、価格が高騰することが歴史上しばしばあります。
タムナヴ―リンの種類
ここではタムナヴ―リンの種類を乗せています。
タムナヴ―リンシェリーカスク
ファーストフィルのバーボン樽で熟成後、3種類のシェリー樽で後熟されたシングルモルトウイスキーです。
香り:ローストしたリンゴやバナナ、カラメル、オレンジ
味:フルーツ、ナッツ、ハニー、ケーキ
ダムナヴ―リン ダブルカスク
アメリカンオーク樽で熟成させ、シェリー樽で後熟した一本です。スペイサイドらしい味わいが特徴です。
香り:リンゴ、蜂蜜、マーマレード
味わい:洋ナシ、プラム、砂糖
タムナヴーリン ジャーマンピノノワール
ピノノワール種は元々はフランスが有名でしたが、今では南アフリカやカリフォルニア初め色々な地域で栽培しています。
ドイツではリースリング初め甘口の白葡萄のワインが有名ですが、赤ワインのピノノワール種も栽培しています。
ワインカスクはスパイシーで複雑な香味が特徴的なので、ぜひ飲んでおきたい一本です。
タムナヴーリン レッドワインカスク テンプラニーリョ
レッドワインに使用した樽で後熟成したモデルになります。酸味とタンニンぽさが際立ってより華やかな仕上がりになるという点が特徴。
テンプラニーリョは、スペインを中心に栽培される黒ぶどう品種でピノノワールなど赤ワイン品種に比べライトな口当たりです。
バーボン樽由来のバニラ香とどことなく酸味とプラムのようなフレッシュ差が出るテンプラニーリョのバランスが優秀。
タムナヴーリン レッドワインカスク カベルネソーヴィニヨン
こちらも同じくレッドワインカスクのカベルネ・ソーヴィニヨンのカスクフィニッシュです。こちらはフランスの葡萄種ですが、現在では世界中で栽培されています。
カリフォルニアワインやチリワインに使われることが多いです。こちらははっきりとした色合いでブラックベリーのような葡萄の濃縮させてような香りを感じることができる葡萄品種です。
レッドワインカスクは甘口のシェリーシーズニングと比べスッキリした味わいになる印象。
タムナヴーリンのレビュー
ここではTwitterの投稿をピックアップ。スコッチのボトルデザインはいつもかっこいいですね。自分でも飲んでみたくなります。
ピート香りと独特な柑橘系が特徴的なタムナヴーリン、スペイサイドの中でもパンチがあるウイスキーなため日本でもユーザーが多く好評です。
タムナヴ―リンが好きな人におすすめの一本
同じ後熟が得意なグレンモーレンジィがおすすめ。
価格も比較的に安定していて限定カスクを毎年リリースしているので要チェックです。
まとめ
今回はタムナヴーリンについてまとめてみました。
ひと昔前まではブレンデッドウイスキー用の原酒しか作っていなかったメーカーも多く、日本ではあまり馴染みがないものも多いですが味わいはどちらも最高に美味しいです。
でひこれを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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