今回はスペイサイドのダフタウンにあるグレンダランについて紹介します。
オールドパーの原酒として知られ、蒸留量も多く約400万lディアジオグループの中でもトップクラスの生産量を誇ります。
モルティで蜂蜜のようなバランスの良さからスペイサイドらしさが出る一本。
是非これを機にご賞味ください。
グレンダランの特徴
グレンダランが拠点を構えるダフタウンは大規模な蒸留所が多く、人口1,500人ほどの小さな村に、モーラック、グレンフィデック、バルヴィニー、キニンヴィなど蒸留所がひしめき合っている地域です、
中でもグレンフィディックは言わずもがな。シングルモルトウイスキーを世界中に広めた立役者で、最近価格こそ値上がり気味ですが、シングルモルト世界輸出量はグレンリベットに次いで2位を維持。
生産量の多い蒸留所がひしめき合っていることから、ダフタウンはスペイサイドで最も忙しい地域と語られています。
味わいや生産について
グレンダランの水源は近くを流れる、フィディック川から供給され、使用するポットスチルは6基で生産性を高めるために圧力が加えられております。
モルトはノンピートの麦芽をモルティング業者から購入。
味わいは、ノンピートで華やかなスタンダードなシングルモルトウイスキーですが、バーボン樽のニュアンスが残るので焦がしたような麦芽にバニラやアーモンドを思わせるような足わいが特徴的です。
前回紹介したクライゲラヒ同様、オールドパーの原酒としても活躍しているのでファンの方一度飲んでみてはいかがでしょうか。
グレンダランの種類
グレンダラン(12年)
グランダランの12年ものです。並行輸入のため1Lサイズになっています。熟成にはアメリカンオークのバーボン樽が使われており、バニラ香りが特徴的。
グレンダラン15年
グレンダランの中でも評価の高い一本、12年より柑橘系のニュアンスが捉えやすくなっています。
グレンダラン18年
ザ シングルトン オブ グレンダラン
こちも輸入品の一本です。こちらも一応オリジナルボトルです。アメリカ限定発売品
オールドパーの種類
ここではオールドパーの代表的な銘柄をセレクトしました。名宰相・吉田茂が愛飲した一本是非、機会があればご賞味ください。
オールドパーシルバー(Old Parr Silver)
シトラスやレモンを思わせるようなフルーツや、蜂蜜、バニラのような甘ったる香りが特徴です。フレッシュで飲みやすいウイスキーなので、ハイボールやロックがおすすめです。
オールドパー12年(Old Parr 12 Years)
スタンダードなオールドパー。12年熟成ということもあって、バランスの取れた香りと味わいが特徴です。上品な甘みをご賞味ください。
オールドパー18年(Old Parr 18Years)
長期熟成のスコッチの中ではかなりコスパの良い部類。濃厚なバニラ香りが楽しめます。この上にオールドパースーペリアがあるのですが今回は割愛。
グレンダラン蒸留所の歴史
グレンダランは、1897年グレンフィディックやバルヴィニーでお馴染みのウィリアム・グラント&サンズ社によって設立されました。
散々やっているので定番の流れですが、パディソン事件と第一次世界大戦の影響で1919年にオールドパーを販売していた、マクドナルド・グリンリースに売却されます。その後、原酒として使用されるようなります。
オールドパーのキーモルトといえば、クラガンモアが知られていますが実はグレンダランの比率が高かったりします。
グレンダランのレビュー・口コミ
ボトルデザインが秀逸でかっこいいですね。ダフタウンの中でも、生産量が少なく国内流通も並行輸入になってくるため貴重なボトルです。
今はネットがあるためどこでも購入することが可能ですが、酒屋で見つけたらレア感があります。
まとめ
今回はグレンダランについて紹介しました。実はシングルトンオブグレンダランはアメリカ向けの市場に流通させているもので、日本では手に入りません。
ややこしいのですが、シングルトンというブランドにダフタウン(アジア)、グレンオード(ヨーロッパ)、グレンダラン(アメリカ)というようにエリアごとに作るっている蒸留所が違う銘柄になります。
機会があればこの2銘柄も紹介するので暫しお待ちください。
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