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モートラックついて徹底解説/ダフタウンの野獣

スペイサイド

今回はスペイサイド、ダフタウンで製造されるモードラックについて解説します。

モートラックはスモーキー差は控えめですが、力強い味わが特徴のシングルモルトウイスキー。

ダフタウンの野獣(Beast of Dufftown)と呼ばれています。

ぜひ、この記事を機会にダフタウンの野獣にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

モートラックの特徴

スペイサイド地域の中では、スモーキーな部類に入るスコッチウイスキーで、熟成樽は主にシェリー樽がメイン、ブレンデッド用にバーボン樽を使用しています。

軽い口触りですが、非常にガツンとくる樽由来のスパイシーさを感じられます。

特徴的な蒸留方法

独特の2.81回蒸留から工程から生み出される荒々しい味わいが特徴的にスコッチウイスキーです。

本来蒸留回数の多いウイスキーは酒質がライトになりがちですが、モートラックのワームタブ(蒸留したウイスキーを冷やす工程)で銅との接着面積を少なくすること強烈な個性を生み出します。

ジョニーウォーカーブラックの原酒

モートラックはジョニーウォーカーブラックの原酒としても活躍しています。

ジョニーウォーカーとは、ブレンデッドの世界売上一位を誇るウイスキーで、ラインナップも豊富。

その中でも一番人気が高い銘柄がジョニーウォーカーブラックで、スモーキーさとフルーティーさのバランスが非常に良く、価格もお手頃これぞスコットランドのブレンデッドウイスキーという味わいです。

ジョニーウォーカーファンにモートラックはおすすめの一本。

モートラックの種類

日本での公式リリースは2013年と非常に新しいです。希望小売価格は若干高めですが、実際の価格は1000円程度安い印象です。

モートラック12年

モートラックのスタンダードボトルです。フルボティの口当たりが特徴的な一本

ヨーロピアンオークとアメリカンオークで熟成させ、琥珀色の色合いが特徴的。

香り:オークとサンダルウッドの心地いいバランス、グローブ、シナモンのようなスパイシーさ。
味わい:キャラメルシュガー、ダークチョコレート、ブルーベリージャムのような味わい
フィニッシュ:ドライ、ビター感

モートラック15年

シェリー樽のみで熟成され、リッチなシェリー感を味わえます。

鼻:濃厚な干しぶどう、クローブ、ナツメグのようなスパイシーさ
味わい:アプリコットジャムと蜂蜜のようなテイスト
フィニッシュ:複雑な味わいと蜂蜜

モートラック20年

モートラック スペシャル ストレングス 並行品 49.0度 500ml

ダフタウンの野獣のパワフルなアタックを丸めるために20年熟成したボトル

鼻:濃厚な干しぶどう、クローブ、ナツメグのようなスパイシー、ドライフルーツやウッディさ
味わい:アプリコットジャムと蜂蜜のようなテイスト、オイリー、ウッディさカカオやベリージャム
フィニッシュ:複雑で深い、ジンシャー、レーズンそして甘草

モートラックが原酒に使われているブレンデッド

ここではモートラックが原酒に使われているジョニーウォーカーについて紹介。

ブレンデッドの味と比べるとこれまた楽しいので是非挑戦してみてください。

ジョニーウォーカーブラック(黒)

ジョニ黒と言われ世界中で売れているスコッチです。味わいはスコッチらしくスモーキーかつ華やか、価格帯も手頃で親やすいのも○

ストレートやロック、ハイボールなどいろんな飲み方を楽しむことができます。バラン12年ではパンチ少し物足りない方にちょうどいいウイスキーです。

ジョニーウォーカー グリーンラベル

こちらは緑のジョニーウォーカー、15年ものモルト原酒のみを使用したウイスキーです。

この年数の原酒を集めようと思うとおそらく4000円では収まりません。コスパ最強クラスのスコッチウイスキーでピートと華やかさのバランスが良いです。

モートラック蒸留所の歴史

モートラックは1823年にダフタウンに設立されました。

しかし、最初の30年間は所有を転々としていたようで、1853年にジョージカウィーがインフララインを製造体制を確立したようです。

1896年になるとジョージの息子アレクサンダーが加わり、現在の2.81回蒸留を導入。

アレクサンダー引退後は、ジョニーウォーカー&サンズに売却。

いつもの統廃合でディアジオ所有になった次第です。

ダフタウンの野獣と言われるようになった理由

Beast of Dufftownという呼称は、ディアジオグループが2000年代ディアジオ公式が出して広まったフレーズです

長くブレンド用のモルト原酒のみを製造していたためキャッチーなフレーズを聞き、広告代理店が広めたというオチです。

わかりやすいモートラックの蒸留方法

非常にわかりにくく書いているところが多いですが、ここでは完結に説明します。

  • ウォッシュスチル=発酵した麦汁を最初に沸騰させアルコールを抽出する機械
  • スピリットスチル=ウォッシュスチルで蒸留した液体を再度蒸留してウイスキーを生成する機械
  • インターミディエイトスチル=真ん中のスチル、間にもう一つ蒸留機械を挟んでよりクリアにする

2回蒸留
ウォッシュスチル→スピリットスチル→ウイスキー
3回蒸留
ウォッシュスチル→インターミディエイトスチル→スピリットスチル→ウイスキー

基本的な用語は上記の通りです。3回蒸留はオーヘントッシャンやアイリッシュウイスキーなどで採用されています。

2.81回蒸留(モートラック式)

ウォッシュスチル→インターミディエイトスチル→A
ウォッシュスチル→インターミディエイトスチル→スピリットスチル→B
A +B=ウイスキー

3回蒸留の途中で一部引っこ抜いて後からブレンドしています。

ダフタウンの別銘柄

グレンフィディックもダフタウンの銘柄なので要チェック。

スコッチ好きは一度は飲んでおきたい一本ですね。

まとめ

今回はモートラックについて解説しました。ダフタウンには様々な蒸留所があるのでこれを機に色々なスコッチに挑戦してみてください。

それではまた。

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