この記事ではグレンエルギンの特徴や味わいなどをまとめています。
かつて、ラベルに白馬のシンボルが描かれていたぐらいホワイトホースと関係が深いシングルモルトです。
ホワイトホースファンにはたまらない銘柄だと思いますので、ご参考までに記事の方ご覧ください・
グレンエルギンとは
グレンエルギンはスコットランドのスペイサイド地域にあるグレンエルギン蒸留所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
以前は12年、16年、20年、32年とオフィシャルボトルをリリースしてきましたが、現在ではグレンエルギン12年のみの取り扱いになっています。
12年は元々ディアジオグループの前身である、UD社の花と動物シリーズから2001年に追加で出たもので非常に人気が高いボトルでした。
終売になった現在では当時の数倍の価格で取引されています。
オフィシャル以外にはゴードン&マクファイルなどボトラーズからリリースしている様です。
花と動物シリーズとは、UD社が保有する蒸留所の個性的なシングルモルトをボトリングしたものです。
全26銘柄存在し、ディアジオになった今でもかつてのリバイバルとして花と動物シリーズがリリースされています。
※なおアバフェルディやオルトモアなど関しては、バカルディ社に売却されており、おそらく復活しない。
味わいと香りについて
グレンエルギンは、スムースで甘美な蜂蜜の様な味わいが特徴のスペイサイドらしいシングルモルトです。
香りは前述した様に蜂蜜とオレンジを思わせる様な甘い柑橘系が印象的。
味わいに関しては、モルティと言われる様に大麦由来の甘さがしっかり感じ取れ、華やかで飲みやすいスコッチウイスキーになっています。
ホワイトホースとの関係性
ホワイトホースは、ラガヴーリンのアイラモルトとクライゲラキやグレンエルギンなどのスペイサイドモルトを掛け合わせることでバランスを取っています。
スモーキーかつ華やかなホワイトホースの印象を作る上で、グレンギレンは非常に重要だったそうで、歴史は長く1930年代から、ホワイトホースグループにライセンスが譲渡され原種として活躍。
ディアジオグループに所有が移転してからリリースされた旧グレンエルギン12年には白馬のエンブレムが記載してあり、買収されてもホワイトホースにアイデンティティはあるという強い意志が伺えます。
グレンエルギン12年について
職人技により手作業で生み出されるグレン エルギンの特徴は、タンジェリン(ミカンの一種)のようなフルーティさ。
スペイサイド特有の飲みやすい、フルーティで甘いシングルモルトです
https://www.mhdkk.com/brands/glen_elgin/
グレンエルギンのオフィシャルボトルになります。これしか現在リリースしておらず後はボトラーズや現在在庫のみ。
世界中原酒不足なのでこれからグレンエルギン12年が買えるうちに抑えておいた方が無難です。
また2022年現在世界中の様々なウイスキー蒸留所が値上げ中なので4000から5000円台で買えるうちに抑えておく方がいいと思われます。
旧ボトルとボトラーズの紹介
グレンエルギンはオフィシャルよりボトラーズの方が強いとのこと。
より濃厚なカスクストレングスを楽しみたい方には必見です。
グレンエルギン12年シェリーカスク
BBRベリーブラザーズ&ラッドというボトラーズからリリースされているシェリーカスクです。
アルコール度数が58.9度とカスクストレングス。
グレンエルギンをより濃厚な味わいを楽しみたい方はこちらがおすすめ。
グレンエルギレン14年 エクスプロレーション
こちらはアルコール度数が50パーセントに加水された14年熟成。
オールドボトルなので、現行品のエクスプロージョンシリーズは終売しています。
シェリーバットで熟成された強烈なシェリー感が特徴的。
ザ・ブルースカイレーベル グレンエルギン 1995 22年
ザ・ブルースカイレーベルという岡山県のボトラーズからリリースされたカスクストレングスです。
ホグスヘッドのバーボン樽で22年熟成させたバニラ香が特徴的とのこと。
グレンエルギン12年 ゴードン&マクファイル ユニバーサルチョイスカスクストレングス
最大手ボトラーズのゴードン&マクファイルからリリースされた12年熟成です。
ブラウンシュガーで煮詰めたプラムとバニラの様なほのかな甘みが特徴的とのこと。
グレンエルギン 進撃の巨人コラボラベル
こちらはグレンエルギンが大人気漫画進撃の巨人とのコラボボトルです。
一時期なぜというコラボで話題になりました。
コミカルな見た目に反して骨太のカスクストレングス。
シグナトリー グレンエルギン 12年 アンチルフィルタード
こちらはシグナトリー社という大手ボトラーズのアンチルフィルタードシリーズです。
冷却濾過をすることなく、グレンエルギンの旨味を最大限引き出した一本。
グレンエルギン蒸留所の歴史
グレンエルギンは1898年に創業開始、様々な蒸留所の建設を手がけたチャールズ・ドイグによって建てられました。
しかし、時期が悪くウイスキー大不況時代。創業からわずか5ヶ月で生産を停止。
1901年には莫大な損失を伴って、オークションによりDCLグループによって買収されます。
その後、1936年にはホワイトホーズ蒸留所にライセンスが譲渡され、ホワイトホースのキーモルトとして長きに渡り活躍することとなります。
2001年にはディアジオから花と動物シリーズとして、シングルモルトをリリースし、現在では年間140万ℓの生産量を誇ります。
関連銘柄
ラガヴーリンとグレンエルギンと並び、ホワイトホースのキーモルトとしてお馴染みのグライゲラキ挙げられます。
クライゲラキはグレンエルギンと対照的なスペイサイドモルトで、オイリーかつ硫黄の様なニュアンスとフルーティーさが特徴的な銘柄。
まとめ
今回はグレンエルギンについてまとめてみました。
ボトラーズのリリースが多いですね。
グレンエルギンが進撃の巨人とコラボレージョンしていることは知っていましたが、コラボキッカケで買った進撃の巨人ファンがいきなりカスクストレングス飲めるのか不安です笑
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