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アードベッグの味わいや種類、歴史などを徹底解説

アイラ

アードベッグは、スコットランドのアイラ島南岸で生産されるスコッチ・ウィスキーの一種類であるアイラ・ウィスキーです。

アードベッグは幾度となく閉鎖と再会を繰り返していますが、その度に熱狂的なファンや職人たちに救われている稀有な存在として知られています。

その特徴は、麦芽をピート(泥炭)で焚き込むことによって得られるスモーキーさです。アードベッグは特にその度合いがアイラ・ウィスキーの中でも一番強いと言われています。その中に感じられるフルーティーで繊細な甘さが織りなす複雑な味わいは、唯一無二のものです。

本記事では、アードベッグの味わいや特徴、種類、歴史をご紹介します。

記事の最後では、アードベッグ以外におすすめしたいスコッチ・ウィスキーをご紹介していますので、ぜひ楽しんでみてください。

アードベックの特徴

アードベッグの特徴は、その強いスモーキーさとその中にある繊細に香るフルーティーな甘みにあります。

ピートと水が作り出すスモーキーさ

アードベッグの特徴は、麦芽を乾燥させる際の燃料としてピートを使い焚き込まれるスモーキーな香りです。また、仕込み水をウーガダール湖のものを使用していることもスモーキーな香りの一因とされています。ウーガダール湖はピート層を通ってくるために黒っぽい色をしており、その水を使うためスモーキーな香りがつくのです。

ピューリファイア(精留器)による甘み

アードベッグはアイラ島で唯一、ピューリファイアを利用しています。再留を行う釜にピューリファイアを取り付けることで、より純度の高いニューポットが得られるように工夫が施されています。これによって、アードベッグのスモーキーさの中に感じられる繊細なフルーティーで甘い芳香が生まれるのです。

アードベッグの種類

アードベッグは、アイラ・ウィスキーの中でもより強く感じられるスモーキーな香りと甘い味わいが特徴です。強い個性があるため、初心者よりもウィスキーを飲みなれた方におすすめかもしれません。ここでは、アードベッグのラインナップからおすすめのものをご紹介いたします。

アードベッグ10年

「アードベッグ 10年」は、タバコの煙とコーヒーのような香り、そこにピートの強い香りが追いかけてきます。そして、その中にフルーティーな甘みが感じられ、その調和がとれた逸品です。アイラ・ウィスキーを初めて飲むという方には、おすすめのボトルになります。

アードベッグウーガダール

「アードベッグ ウーガダール」は、バーボン樽熟成の原酒とシェリー樽熟成の原酒をヴァッティングしたボトルです。その特徴は独特の甘みにあります。シェリー樽熟成原酒を合わせることで、はちみつのような贅沢な味わいとスモーキーなフレーバーがマリアージュを生み出した逸品です。ウーガダールは、仕込み水に使っている「ウーガダール湖」から採られています。

アードベッグコリーヴレッカン

「アードベッグ コリーヴレッカン」は、フレンチオークの新樽を利用して熟成させているため、力強いスパイシーさが特徴的です。飲み進めるごとにエスプレッソコーヒーやアーモンドなどの味わいへ変化していきます。刺激的な味わいから、とろけるような味わいへの変化が楽しめます。コリーヴレッカンとは、ケルトの伝説にも登場する巨大な渦潮が発生する海峡のことです。

アードベッグ ビザーベキュー

「アードベッグ ビザーベュー」は、バーベキューに合うシングルモルトとして開発された限定ボトルです。煙たい薫香を生み出すために、2回チャーしたバーボン樽とペドロヒメネスのシェリー樽をバッティングしております。クローヴやナツメグのようなスパイシーさを堪能でき、とても魅力的な銘柄です。

アードベッグの歴史

アードベッグは、1815年、ジョン・マクダガルという人物によって設立されました。

1838年、トーマス・ブキャナンがこの蒸留所を買い取り、経営権を取得しました。しかし、蒸留は創始者であるジョンの息子アレクサンダーに任せ支配人に就任させます。1853年にアレクサンダーが亡くなると、姉妹であったマーガレットとフローラが支配人になりました。この2人はスコットランド蒸留史上初の女性支配人と言われています。

その後も何度かオーナーを変更しつつ経営を続けてきましたが、1981年ついに経営難によって蒸留所は閉鎖されてしまいました。

1989年には新オーナーであるアライド・ライオンズ社(現在のアライド・ドメク社)のもと、製造を再開しますが、再び操業を停止してしまいます。

1997年、アードベッグに大きな転機が訪れます。グレンモーレンジィ社がオーナーとなることでようやく安定した経営ができるようになるのです。

2000年には、アードベッグをこよなく愛するファン(アードベギャン)によって、二度とこのような事態が訪れないように「アードベッグ・コミッティー」が結成されます。今では、世界130ヶ国、12万人以上の人々の熱い思いによってアードベッグは支えらえています。

おすすめの飲み方

アードベックは、バーボン樽とシェリー樽をスタンダードな比率でバッティングさせたバランスの良いシングルモルトで、比較的にどんな飲み方でも合います。

おすすめはストレートかトワイスアップで、アードベック特有のピーティーさを味わってみてください。

ソーダ割り(ハイボール)にする場合は、比較的にボディが崩れやすいので気持ち濃いめに作ると良いです。

スコッチ・ウイスキー(シングルモルト)おすすめの銘柄

ここでは、アードベッグのようなスコッチ・ウイスキーをもっと楽しんでみたいという方におすすめの銘柄をご紹介します。今回は、アードベッグと似たニュアンスのものと、アードベッグと対照的な銘柄をそれぞれご紹介しましょう。

ラフロイグ

ラフロイグは、「アイラモルトの王者」とも称される銘柄で、独特なヨード臭があります。海藻や苔を含んだピートによるスモーキーなフレーバーの中に微かに香るバニラの甘みが特徴です。詳細はラフロイグのページをご覧ください。

グレンファークラス

グレンファークラスは、創業の頃からグラント家が経営を続ける老舗ウィスキーメーカーですシェリー樽熟成による芳醇な香り、フルーティーな味わいが特徴です。詳細はグレンファークラスのページをご覧ください。

アードベックのまとめ

アードベッグは、幾度となく危難を乗り越えてきた稀有な存在のウィスキーです。その背景には、アードベギャンと呼ばれる熱狂的なアードベッグファンの存在がありました。

アードベッグに代表されるアイラ・ウィスキーは、決して万人受けするウィスキーとは言えません。その力強いスモーキーな香りと、それと相反する微かな甘みはアードベッグが誇る唯一無二の味わいです。そこで「ウィスキーはアードベッグしか飲まない」という、アードベギャンたちが生まれたのです。

飲みやすいウィスキーに飽きたという方や、もっと個性的なウィスキーが飲んでみたいという方には、自信を持っておすすめできるのが「アードベッグ」なのです。

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