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スペイバーンは白州に似てるってほんと?味わいと種類について

スぺイバーンはスコットランドのスペイサイドで作られるシングルモルトウイスキーです。今回は、スペイバーンの概要の紹介と白州と似ているポイントについてまとめてみました。

目次

スぺイバーンの概要

スぺイバーンは主にアメリカの方で人気のあるウイスキーです。バーボンが有名ですが、シングルモルトもよく飲まれます。ルートの関係もあり、スペイバーンが人気のようです。

スぺイバーンの味と香りの特長

バーボン樽とペドロヒメネスを使ったシェリー樽を使った万人に受けるスペイサイドらしい華やかな香りが特徴的です。

スタンダードの10年はやや酸味があり、柑橘系で爽やかで初心者にピッタリです。年数が上がるにつれ、どっしりとしたシェリー感が増していきます。

同系統のウイスキーにグレンフィディックやグレンリベットが挙げられます。この2銘柄より、レモンやシトラスなど柑橘系に寄せた香り・味わいになります。

ドラムモルティング

https://www.speyburn.com/

スぺイバーンは初めてドラムモルティングを採用した蒸留所です

モルティングとは大麦を発芽しさせて糖化酵素を活性化させる工程を指します。

従来この工程は、大麦を仕込みに数日間浸し、水分を含んだ大麦を床一面に広げる「フロアモルティング」という製法でした。モルトを均一に空気に触れさせるために職人がシャベルでかまさなければならなかったり、大量に面積が必要になるものでした。有名なブレンデッドモルトである「モンキーショルダー」の由来は、フロアモルティングという重労働な作業で肩が屈強に発達した様を指す言葉です。

あまりに重労働な作業で、登場したのが「ドラムモルティング」になります。以前に比べて敷地面積を抑えることができ、効率的に糖化ができるようになりました。

世界的評価が上がりつつあるスぺイバーン

スぺイバーンは、アメリカで非常に人気の高いシングルモルトウイスキーでした。これは、スぺイバーンの資本がアメリカとつながっているため販売網を広げることができたためです。

近年では世界的な評価も高くなってきました。コンペティションにも力を入れているようです。

【サンフランシスコワードドスピリッツコンペティション2020】
・スぺイバーン10年 金賞
・スぺイバーン15年 金賞
・スぺイバーン18年 金賞
【ワールドウイスキーアワード2019】
・スぺイバーン15年 金賞
【インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション2019】
・Speyburn ArrantaCasks 銀賞
・スぺイバーン15年 銀賞
・スぺイバーン18年 銀賞
【アルティメットスピリッツチャレンジ2019】
・Speyburn Arranta Casks 95ポイント
・スペイバーン10年 87ポイント
・スペイバーン15年 95​​ポイント
・スペイバーン18年 93ポイント

などなど

初心者におすすめはスぺイバーン10年

グレンリベットやグレンフィディックと同じくライトで軽快なシングルモルトウイスキーです。

シトラスやレモンを思わせるような軽快な酸味が特徴。

また価格帯もシングルモルトの中では安い部類に入るので初心者にお勧めの一本です。

おすすめ度:

スぺイバーンと白州は似ているのか

結論から言うと「少しだけ似ている」と言う表現になります。

スぺイバーンのサジェスト白州というワードが出てきます。白州自体値上がりしており、入手が困難のため色々と探されている方が多いのでしょう。

スモーキーかつ華やかなイメージが強く、華やかさと言う面ではスペイバーンと似ていますが、スモーキーさが足りないように思えます。他の銘柄を推す方が多いです。

個人的には、NAの白州はアーストン10年のランドカスクが白州のNAに似ている印象があります。スモーキーかつ、華やかでバランスが取れた印象があります。

NAの白州がプレ値が付き10,000円を超えており、アーストンは半額以下で購入可能です。

アーストン10年ランドカスク

アイルサベイ蒸留所の初のヘリテージモデル「ランドカスク」になります。こちらはシーカスクとは違い内陸の貯蔵庫で保存しています。味わいがガラッと変わり、スモーキな香りが前にくる銘柄です。

尖ったアルコールの印象もなく楽しめると思います。

おすすめ度:

スぺイバーンの種類について

ここではスぺイバーンの種類紹介します。

是非気に入った一本ありましたら調べてみてください。

スぺイバーン10年

スぺイバーン10年はとにかくさわやかバランスが良いシングルモルトです。

色はレモンを思わせるようなイエローカラーが特徴

香りも柑橘系の香りとシナモンや蜂蜜のようなに印象を感じます。

味わいはレモンやシトラスのような酸味と穀物由来の甘さ、スッキリして余韻が特徴です

おすすめ度:

スぺイバーン16年

バーボン樽とペドロヒメネス樽で熟成されたシングルモルトです。

香りはアプリコットやレーズン、ダークチョコレートが特徴的。

味わいは、オレンジやバニラを思わせるような甘味と樽由来のクローブやナツメグのようなスパイシーさが特徴です。

おすすめ度;

スぺイバーン18年

アメリカンオークとスパニッシュオーク樽で18年間熟成させたシングルモルトウイスキーです。

色はダークゴールドのような色合いです。

香りはアーモンドと濃厚なトロピカルフルーツ、バターで砂糖をキャラメリゼしたようなニュアンスが感じられます。

味わいはクリーミーでタークチョコレート、樽由来のスパイシーさに柑橘系を思わせるようなスぺイバーンらしい甘さが特徴です。

18年のシングルモルトの中ではかなりお買い求めしやすい価格です。

おすすめ度:

スぺイバーン ブラダンオラック

ゲール語でブラックオラックはゴールデンサーモンという意味だそうです。

こちらは珍しいバーボン樽のみで熟成されたスぺイバーンになります。

色は明るい黄金色、味わいはバーボン熟成らしい蜂蜜、バニラが絶妙なバランスでフルボティな一本です。

おすすめ度;

スペイバーン12年 2008年 カスクストレングス

より濃厚なスペイバーンのフレーバーを味わいたい場合はゴードン&マクファイルから出ているボトラーズがおすすめ。カスクストレングスでガツンとスペイバーンの味わいを楽しめます。

はかり売りのため少量から購入することができます。

おすすめ度;

スぺイバーンの歴史

view from the street

スぺイバーン蒸留所は、ジョン・ホプキンスによって1897年に「ダイヤモンド・ジュビリー」にあたる年に創業しました

この時期に創業した蒸留所は非常に多く先日紹介したノッカンドゥも同じ時期です。鉄道網が整備されたあった点と大麦がよくとれた。水源が豊富だった点が大きいです。

スぺイバーンが立てられた場所はスぺイ川の支流、グラディ・ハーン沿いにある谷に建設されました。

年間の生産量は100万ℓで生産量は非常に少ないです。

スぺイバーンの蒸留器

speyburn.com

スぺイバーン蒸留所には、ウォッシュチルとスピリットチルの1基あります。銅の露出を高めるためにネックが太いのが特徴です。

容量が13,500ℓとミドルサイズのポットスチルになります。

モルティングについて

1968年まではドラム式のモルティングを自社で運用していましたが、現在では外部から原料を購入しています。

モルトは軽くピートを焚いてあるものを使用しています。

倉庫について

https://www.whisky.com/whisky-database/distilleries/details/speyburn.html

スぺイバーンの倉庫は、伝統的なタンネージ倉庫を使用しています。床が土で出来ているため地面の冷気や水分が熟成に色を付けています。

熟成に使う樽はホグスヘッドのバーボン樽とペドロヒメネスでシーズニングしたシェリー樽を使用しています。

おすすめの飲み方

スペイバーンはフルーティーな味わいが特徴的な銘柄なのでソーダ割り(ハイボール)がおすすめです。

レモンやシトラスを彷彿とさせるような香りが、炭酸の爽やかさとマッチしてとても美味しいソーダ割り(ハイボール)が出来上がります。

また年数表記の長いものに関してはゆったりトワイスアップで飲むのがおすすめです。若いスペイバーンに比べより濃厚な熟成感を楽しむことができます。

いつもと違う銘柄を探している方におすすめ

スペイバーンの他にもスペイサイドでウイスキーをお探しでればクラガンモアがおすすめです。硫黄や青リンゴ、蜂蜜のような複雑な独特な香りが特徴的です。アイラモルト同様癖になります。

ディアジオの花と動物シリーズで有名なクラガンモア。

マッチを擦ったような独特な香りと青りんごのようなフルーティーさと蜂蜜、モルトの重みとバーボン樽由来の香ばしさ。

伝統的なワームタブと首が折れ曲がったポットスチルからなる、複雑な香りを体感することができます。

スペイサイド代表するウイスキーの一本です。

おすすめ度:

まとめ

今回はスペイバーンについて紹介しました。アメリカで人気のシングルモルトウイスキーなので日本での知名度はあまりありませんが、独特の香りの銘柄です。

ライトで初心者にも飲みやすいのでぜひこの機会にチャレンジしてみてください!

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