スぺイバーンはスペイサイドで作られるシングルモルトウイスキーです。
この記事ではスぺイバーンの味わいや種類、初心者におすすめの一本を紹介しています。
是非、ご参考ください。
スぺイバーンの概要
スぺイバーンは主にアメリカの方で人気のあるウイスキーです。
アメリカではバーボンが有名ですが、シングルモルトもよく飲まれます。
近年ではアメリカの蒸留所でもシングルモルトを作るところが出てきています。
スぺイバーンの味と香りの特長
バーボン樽とペドロヒメネスを使ったシェリー樽が特徴です。
フルーティで軽快な飲み口で華やかで酸味が印象的、飲みやすいウイスキーなので初心者にお勧めです。
同系統のウイスキーにグレンフィディックやグレンリベットが挙げられます。
ドラムモルティング
スぺイバーンは初めてドラムモルティングを採用した蒸留所です。
モルティングとは大麦を発芽しさせて糖化酵素を活性化させる工程を指します。
従来この工程は、大麦を仕込みに数日間浸し、水分を含んだ大麦を床一面に広げる「フロアモルティング」という製法でした。
またモルトを均一に空気に触れさせるために職人がシャベルでかまさなければならなかったり、大量に面積が必要になるものでした。
そこで登場したのがドラムモルティングで従来重労働だった部分と面積的な問題を解決することができました。
世界的評価が上がりつつあるスぺイバーン
スぺイバーンは、アメリカで非常に人気の高いシングルモルトウイスキーでした。これは、スぺイバーンの資本がアメリカとつながっているため販売網を広げることができたためです。
しかし近年では世界的な評価も高くなってきました。
上々の評価といった感じではないでしょうか。サンフランシスコのコンペティションでは人気もあってか強いようです。
初心者におすすめはスぺイバーン10年
グレンリベットやグレンフィディックと同じくライトで軽快なシングルモルトウイスキーです。
シトラスやレモンを思わせるような軽快な酸味が特徴。
また価格帯もシングルモルトの中では安い部類に入るので初心者にお勧めの一本です。
比較されるスぺイバーンと白州との違い
スぺイバーンのサジェスト白州というワードが出てきます。
白州自体入手が難しくなっておりNAで1万円は割高です。なるべく安くシングルモルトのハイボールを楽しみたいという方にはスペイサイドのライトめな銘柄が探されているわけです。
白州ハイボールが好きでそれと全く同じようなスコッチが飲みたいという方は、正直スペイバーンでは物足りない印象があります。
それなら全く違うNAや12年スコッチを2銘柄買うか白州を一本買った方が良いでしょう。
スぺイバーンの種類について
ここではスぺイバーンの種類紹介します。
是非気に入った一本ありましたら調べてみてください。
スぺイバーン10年
スぺイバーン10年はとにかくさわやかバランスが良いシングルモルトです。
色はレモンを思わせるようなイエローカラーが特徴
香りも柑橘系の香りとシナモンや蜂蜜のようなに印象を感じます。
味わいはアタックはレモンライムのような甘酸っぱい味わいと、スッキリして余韻が特徴です。
スぺイバーン15年
バーボン樽とペドロヒメネス樽で熟成された15年物のシングルモルトです。
香りはシトラスフルーツやレーズン、ダークチョコレートが特徴的。
味はオレンジやバニラを思わせるような甘味と樽由来のスパイシーさが特徴です。
スぺイバーン18年
アメリカンオークとスパニッシュオーク樽で18年間熟成させたシングルモルトウイスキーです。
色はダークゴールドのような色合いです。
香りはアーモンドと濃厚なトロピカルフルーツ、バターで砂糖をキャラメリゼしたようなニュアンスが特徴
味わいはクリーミーでタークチョコレート、樽由来のスパイシーさに柑橘系を思わせるようなスぺイバーンらしい甘さが特徴です。
スぺイバーン ブラダンオラック
ゲール語でブラックオラックはゴールデンサーモンという意味だそうです。
こちらは珍しいバーボン樽のみで熟成されたスぺイバーンになります。
色は明るい黄金色
香りは青りんごや蜂蜜、レモンが特徴的
味はバーボン熟成らしい蜂蜜、バニラが絶妙なバランスでフルボティな一本です。
スペイバーン16年
スペイバーン16年は、加水率も調整されより濃厚なフレッシュフレーバーと樽香を体験できます。
価格帯も比較的抑えめなので、予算に余裕があれば16年がおすすめです。
スペイバーン12年 2008年 カスクストレングス
より濃厚なスペイバーンのフレーバーを味わいたい場合はゴードン&マクファイルから出ているボトラーズがおすすめ。
はかり売りのため少量から購入することができます。
スペイバーン ホプキンス リザーブ 並行品 46度 1000ml
スペイバーンの並行輸入品です。通常のスペイバーンで良いかなあという印象がありますが、価格が安価なので欲しい方は是非どうぞ。
3000円前半で購入できるスペイバーンってかなり優秀な銘柄ですね。。。ジャパニーズ以外もスコッチもバーボンも高い。。。
スぺイバーンの歴史
スぺイバーン蒸留所は、ジョン・ホプキンスによって1897年に「ダイヤモンド・ジュビリー」にあたる年に創業しました
この時期に創業した蒸留所は非常に多く先日紹介したノッカンドゥも同じ時期です。鉄道網が整備されたあった点と大麦がよくとれた。水源が豊富だった点が大きいです。
スぺイバーンが立てられた場所はスぺイ川の支流、グラディ・ハーン沿いにある谷に建設されました。
年間の生産量は100万ℓで生産量は非常に少ないです。
スぺイバーンの蒸留器
スぺイバーン蒸留所には、ウォッシュチルとスピリットチルの1基あります。銅の露出を高めるためにネックが太いのが特徴です。
容量が13,500ℓとミドルサイズのポットスチルになります。
モルティングについて
1968年まではドラム式のモルティングを自社で運用していましたが、現在では外部から原料を購入しています。
モルトは軽くピートを焚いてあるものを使用しています。
倉庫について
スぺイバーンの倉庫は、伝統的なタンネージ倉庫を使用しています。床が土で出来ているため地面の冷気や水分が熟成に色を付けています。
熟成に使う樽はホグスヘッドのバーボン樽とペドロヒメネスでシーズニングしたシェリー樽を使用しています。
おすすめの飲み方
スペイバーンはフルーティーな味わいが特徴的な銘柄なのでソーダ割り(ハイボール)がおすすめです。
レモンやシトラスを彷彿とさせるような香りが、炭酸の爽やかさとマッチしてとても美味しいソーダ割り(ハイボール)が出来上がります。
また年数表記の長いものに関してはゆったりトワイスアップで飲むのがおすすめです。若いスペイバーンに比べより濃厚な熟成感を楽しむことができます。
スペイバーン好きにおすすめの銘柄
スペイバーン好きには同じスペイサイドのグレンフィディックやクラガンモアがおすすめです。
どちらもスペイサイドを代表する銘柄で華やかで落ち着いた印象のシングルモルトウイスキー。
スペイバーンの柑橘系を思わせる香りが好きな方はきっと好きなはず。
まとめ
今回はスペイバーンについて紹介しました。アメリカで人気のシングルモルトウイスキーなので日本での知名度はあまりありませんが、独特の香りの銘柄です。
ライトで初心者にも飲みやすいのでぜひこの機会にチャレンジしてみてください!
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