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クライゲラヒについて徹底解説/個性的なスペイサイドモルト

スペイサイド

クライゲラヒはスコッドランドのスペイサイドで作られるシングルモルトウイスキーです。
華やかで癖のあるので個性的なスコッチを飲んでみたい方にお勧めです。

クライゲラヒの歴史や種類などをまとめてみたのでご参考までに。

クライゲラヒの概要

蒸留所プロフィール

名前:クライゲラヒ
地域:スペイサイド
創業:1891年
オーナー:デュワーズ&サンズ
生産量:400万ℓ
モルト:1~2ppm(特注)
公式サイト:http://www.craigellachie.com
主なブレンデッド:ホワイトホース
直近の受賞歴:ワールドウイスキーアワード金賞(2017年)

クライゲラヒ蒸留所はゲール語でrocky hill(岩の丘)を意味します。

スぺイ川とフィデック川の合流地点にあり、近くにはマッカラン蒸留所があります。

現在の所有はバカルディが保有しており、その子会社であるデュワーズ&サンズが蒸留所の運営をしています。

もともとホワイトホースの原酒として作られたため、シングルモルトとしての流通はそこまで多くありません。

デュワーズ&サンズ保有蒸留所

・アバフェルティ蒸留所
・ロイヤルブラックラ蒸留所
・オルトモア蒸留所
・マクダフ蒸留所
・クライゲラヒ蒸留所

味わいと香りについて

クライゲラヒは柑橘系、シトラスやオレンジ、イチジクを思わせるような華やかなウイスキーです。

また多少のスモーキーさや薬品のようなの香りが感じ取れます。

年数が伸びれば伸びるほどよりな味わいに仕上がります。

味わいはオイリー滑らかな舌触りでモルトの甘味が強いウイスキーです。

クライゲラヒの使用するモルトには硫黄が含まれるので、独特の風合いを醸し出しています。
硫黄臭は熟成経て落ち着きフルーティな香りに変化します。

オイルヒーティングで乾燥させたモルト

独特の形状をしたワームタブによる冷却・液化の工程と、オイルヒーティングによって生まれる硫黄感のある独自の麦芽によってつくられる刺激的な味わい。(メーカー資料より)

https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000005304

オイルヒーティングという謎の技法によって独特の硫黄感を出しているとこのと。

oil heating というワードでクライゲラヒの製法探しましが、床暖のサイトばかりでAmazonのページに記載してありました。

Uses a unique malt with a sense of sulfur produced by oil heating

https://www.amazon.co.jp/-/en/Kraigeraki-13-Years/dp/B01CJL03A4

オイルヒーティングしためっちゃ硫黄感があるモルトを使っているぜ!(意訳)

どこのサイトもyoutuberも油で乾燥させるしか書いていないので解説します。

クライゲラヒ特注のモルトについて

クライゲラヒのモルトは、Boortmalt Glenesk(ブートモルトグレネスク)という業者から仕入れています。

大麦の種類はスコッドランドの産のコンチェルト種を使用しています。

他の業者とモルトの風味が混ざらないようにクライゲラヒ専用の乾燥棟があり実質特注生産です。

クライゲラヒが特殊なのは、重油を使って蒸気を発生させ麦芽の成長を止めます。

重油の影響でモルトに硫黄臭が乗りクライゲラヒ独特の香りを構成します。

ニューポット時は温泉街のような強烈な臭いがしますが、年数を重ねるごとに薄くなり、より樽のニュアンスを感じ取れるウイスキーに進化します。

ワームタブとは

水槽に管を渦巻状に入れて蒸留したウイスキーを冷まします。
メンテナンスが大変ですが、より強いモルト感のウイスキーに仕上がります。

クライゲラヒ蒸留所

先ほど紹介したワームタブも動画の後半に出てきます。

オイルヒーティングしたモルトを粉砕し、麦汁にしたものをカラマツ木で作られたウォッシュバックで55~66時間ほど発酵させます。

ポットスチルはスタンダードなポットスチルを使用しています。

ワームタブの特徴は銅の接触面積がシェルチューブコンデンサー型に比べ少ないため、ヘビーな原酒に仕上がります。

原酒はデュワーズのあるグラスゴーに運ばれ、アメリカンオークのバーボン樽に入れられ保管されます。

ホワイトホースとクライゲラヒ

クライゲラヒは1891年のウイスキーブーム時、人気ブレンデッドウイスキ「ホワイトホース」の生みの親ピーターマッキー、ベンリネスやオルトモアなどを保有するアレクサンダーエドワードによって設立されました。

1899年はパティソン事件によりウイスキーが大暴落、連鎖倒産が起こり多くの蒸留所が閉鎖される事態が起こります。

経営難に直面した、クライゲラヒ蒸留所は、1916年にクライゲラヒのオーナーをアレクサンダー・エドワードを退任

その後ピーターマッキーに引き継がれ、ホワイトホースディラーズを設立します。

1924年ピーターマッキーの死後、ホワイトホースディスラーズはDCLグループに売却されます。

1998年、DCL社がアーサーベルサンズと合併します。その際、ジョンデュワーズ&サンズと一緒にバカルディに売却され現在に至ります。

ホワイトホースといえばキーモルトのラガヴーリンが有名ですが、クライゲラヒも欠かせない原酒の一つです。

クライゲラヒの種類

スタンダードボトルが13年からリリースされています。通常より若干長めです。

クライゲラヒ13年

色はクリアで明るい琥珀色をしています。

フィニッシュの硫黄感が特徴的な一本

香り:かすかな硫黄、アマニ油、焼きりんご、クローブ、シトラス、オレンジ
味:シュガー、トースト、クローブ、バニラ、シトラス、オレンジ
フィニッシュ;かすかな硫黄、スモーキー感、スパイシー

クライゲラヒ17年

シェリー樽とバーボン樽を50%づつ合わせた一本です。
クリアな琥珀色をしています。

香り:ドライフルーツ、焼き菓子、リンゴ、オレンジ、ヘザー
味:濃厚なバニラ、ドライオーク、パパイヤ、南国のフルーツ
フィニッシュ;アーモンド感

クライゲラヒ23年

Gordon & MacPhail Connoisseurs Choice Craigellachie 26 yo [1991] / ゴードン&マクファイル コニサーズチョイス クレイゲラヒ 26年 [SW]

香り:炭、バターモルト、ドライパイナップル、クローブ
味:黒糖、バニラ、スモーキー、トロピカルフルーツ
フィニッシュ:かすかな硫黄、シナモンバニラ

おすすめの飲み方

クライゲラヒは、独特の硫黄や重油を思わせる様な煙たい奥にフルーティーな味わいが光るスコッチウイスキーです。

クライゲラヒ独特のニュアンスを抑えたい場合はロックで、味わいをダイレクトに楽しみたい場合はストレートで飲むことがおすすめです。

クライゲラヒが気になっている人におすすめのシングルモルト

ここではおすすめのシングルモルトウイスキーを紹介します。ぜひ他のウイスキーにもトライしてみてください。

マッカラン

マッカランは、世界5大ウィスキーの中でも「ウィスキーの代名詞」とまで称される銘柄です。上品な甘さとまろやかさ、その華やかな香りが最大の特徴になっています。詳細はマッカランのページをご覧ください。

グランファークラス

グレンファークラスは、創業の頃からグラント家が経営を続ける老舗ウィスキーメーカーです。現在では珍しいガス直火焚きによる蒸留を行っていることでも知られます。シェリー樽熟成による芳醇な香り、フルーティーな味わいが特徴です。詳細はグレンファークラスのページをご覧ください。

まとめ

今回はクライゲラヒについてまとめてみました。是非参考になれば幸いです。

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