こんにちは!のめるです。今回はブッシュミルズについて解説します。アイリッシュウイスキーの中の定番中の定番の銘柄です。
ブッシュミルズにはシングルモルトからブレンデッドまで様々なラインナップがあり、よくわからない方も多いと思われますのでおすすめのボトルをセレクトして解説します。
ブッシュミルズを購入する際の参考になれば幸いです。
ブッシュミルズとブラックブッシュの違い
まずタイトルのブッシュミルズとブラックブッシュの違いについて解説します。ブッシュミルズとはブッシュミルズ蒸留所で製造される銘柄でブラックブッシュはその中の一つです。
ブラックブッシュの構成は、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させた7年程度熟成された樽を掛け合わせたブレンデッドウイスキーです。通常のブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)との違いは熟成年数の長さとモルト比が80%高い点も魅力です。
ブラックブッシュの他にも様々なボトルがリリースされており、12年や10年などの年数表記のあるものからホワイトブッシュというより一番安価なグレードのものも存在します。
ブレンデッドはグレーンウイスキーの割合が半分以上を占めるものが多いですが、ブッシュミルズはしっかりとモルト比率が高い点が特徴です。
どちらが良いかという点ではないですが、モルトの比率が高いとよりモルト由来の甘さを感じることができます。
ブッシュミルズ蒸留所と歴史について
ブッシュミルズは、アイルランドのウィスキーの銘柄であり、アイルランド北部のアンスター県に位置するブッシュミルズ村に由来します。1608年に王室特許を受けて創業され、世界最古のライセンスを持つ蒸留所として知られています。
- 1608年:ジェームズ1世から特許を受け、公式に創設されました。これにより、ウィスキーの製造と販売が合法的に認められました。
- 19世紀:高品質な製品として評価され、多くの賞を受賞しました。この時期には、蒸留所の設備や製造プロセスが改良され、その名声が広がりました。
- 20世紀:アイルランド内外で高く評価されるウィスキーとなりました。 ただし、20世紀初頭にはアイルランドのウィスキー産業全体がさまざまな困難に検討しました。与えられましたが、ブッシュミルズはその伝統を守りながら品質を維持し続けました。
- 2005年: メキシコのテキーラメーカーであるホセ・クエルボ・インターナショナルによって実現されました。この取引により、ブッシュミルズは新たなチャンスを手に入れ、グローバルな市場での展開が進められていますしました。
- 現在: ブッシュミルズは、伝統的な製法を尊重し、モルトと穀物ウィスキーを組み合わせて作られるブレンドウィスキーや、モルトウィスキーを製造しています。その多彩な品揃えは、ウィスキー愛好家に高い評価を受けています当方、アイリッシュウィスキーの重要な一部となっております。
初心者におすすめのブッシュミルズとは?
初心者の段階でおすすめのブッシュミルズは、ブッシュミルズオリジナル(ホワイトブッシュ)かブラックブッシュが良いでしょう。年数表記のあるシングルモルトになってくると価格が上がってくるためアイリッシュ特有のクリアな味わいが苦手な場合、少し勿体無い感じがあります。
一番安価なブレンデッドのラインのホワイトブッシュは、1000円前後で入手することができますが少し若い味わいがするためブラックブッシュぐらいの味わいが宅飲みにはちょうど良いかと思われます。
ブッシュミルズのおすすめの飲み方
ここではブッシュミルズ公式のおすすめの飲み方をご紹介!是非試してみてください。
ブッシュミルズアイリッシュハイボール
- ブッシュミルズ30ml
- ウィルキンソンタンサン90ml
ブッシュミルズならではのスムースな口当たりを活かしたハイボールです。ウィルキンソンの強炭酸が指定で入っている点も意外ですね。
ブラックブッシュ&コーラ
- ブラックブッシュ 30ml
- コーラ 90ml
シェリー樽を使ったブラックブッシュを用いたコーラ割りです。こちらはコーラに指定はないですが、おそらくコカコーラを使ったものかと思われます。アサヒはジャックコークもリリースしているため、こちらもおすすめ。
ブッシュミルズの種類
ここではブッシュミルズの種類を解説します。
ブッシュミルズ オリジナル(ホワイトブッシュ)
ブッシュミルズオリジナルは、伝統の3回蒸留を取り入れたモルト比率が50%のボトルです。フレッシュな味わいが特徴的でハイボールやカクテルなどで楽しむことができます。
おすすめ度:
ブッシュミルズ(ブラックブッシュ)
最低7年以上熟成したバーボン樽とシェリー樽で熟成した原酒を80%以上使ったブレンデッドウイスキーです。通常ですと大体30%のものが多いのでブレンデッドの中でもかなりモルトの比率が高い比率になっております。
フルーティーな味わいでノンピートの飲みやすい点も良いです。
おすすめ度:
ブッシュミルズ10年
アイリッシュ伝統の3回蒸留のノンピート麦芽を使用した10年熟成のシングルモルトウイスキーです。蜂蜜やバニラなどバーボン樽由来の甘い香りが特徴的。価格帯も比較的に安価なためアイリッシュのシングルモルトがほしい方におすすめです。
おすすめ度:
ブッシュミルズ12年
ブッシュミルズ12年は、アイリッシュウイスキー伝統の3回蒸留を取り入れ、オロロソシェリー樽とバーボン樽、マルサラワイン樽で熟成させた原酒を組み合わせたシングルモルトウイスキーです。こちらは少し10年に比べかなりフルーティーな仕上がりになっております。
おすすめ度:
ブッシュミルズ16年
ブッシュミルズ16年は、アイリッシュ伝統の3回蒸留に加えシェリー樽とバーボン樽で16年以上熟成させた原酒をバッティングした後にポートワイン樽で半年から1年後熟成したモデルです。
干し葡萄やチョコレートやナツメグのような複雑な香りが特徴的です。
おすすめ度:
ブッシュミルズ21年
ブッシュミルズを19年以上熟成した原酒をマディラワイン樽に移し替えて2年間熟成したモデルです。シェリー樽由来の芳醇な香りを感じることができ、後熟成がメインなのできついゴムっぽさも感じにくい点も丸。
おすすめ度:
ブッシュミルズ カリビアンラム カスクフィニッシュ
ブッシュミルズのオリジナルカスクシリーズの一つ。ラムカスクで7年間熟成させたシングルモルトを使用したモデルです。ラムカスクの特徴である砂糖キビを煮詰めたような甘さが特徴的でお菓子のような芳醇なフレーバーを楽しむことができます。
おすすめ度:
他のアイルランドのウイスキーと比較
近年のウイスキーブームで様々な蒸留所が建設されているアイルランドですが、ここでは一銘柄をピックアップして比較します。
アイリッシュの異端児といえば
近年人気のアイリッシュといえばカネマラが挙げられるでしょう。アイリッシュには珍しくピートを使用したスモーキーな味わいが特徴です。厳密にはアイリッシュウイスキーの定義からは少し外れてしまうのですが、とても美味しい銘柄なのでブッシュミルズよりパンチを感じたい方におすすめの銘柄です。
世界で一番売れているアイリッシュ
アイリッシュの定番といえばジェムソンをあげる方も多いのではないでしょうか?スムースで青リンゴの様な爽やかなウイスキーです。割り物にピッタリでとても使いやすいブレンデッドウイスキーと言えるでしょう。
まとめ
今回はブッシュミルズについてまとめてみました。アイリッシュの伝統的な製法を守りとてもスムースでクリアな銘柄です。年数が長いものはシェリー樽由来の甘さを感じることができるおすすめの銘柄の一つと言えるでしょう。
手に取りやすい安価な価格帯も多く是非一度試してみてはいかがでしょうか?
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