クラウンローヤルは、1939年に創業され、カナダで最も有名なウイスキーブランドの一つです。
カナダ独自のウイスキースタイルであるカナディアンウイスキーとして知られています。 カナディアンウイスキーは、グレーンウイスキー（コーンやライ麦を主成分とする蒸留酒）とモルトウイスキー（大麦を主成分とする蒸留酒）をブレンドして作られます。
ライ麦が主体となっている銘柄が多く、バーボンのようなバニラ香りとキリッとした味わいがカナディアンウイスキーの特徴です。
特にクラウンローヤルのウイスキーは、滑らかでクリーミーな味わいが特徴とされ、フルーティな香り、バニラやカラメルのニュアンスを感じることができる銘柄です。
クラウンローヤルの概要
クラウンローヤル（Crown Royal）は、カナダのウイスキーメーカーであるディアジオのGimli Distillery（ギムリ蒸留所）によって製造されています。
Gimli Distilleryは、マニトバ州のギムリという地域に位置しており、カナダのウイスキー製造において重要な役割を果たしています。この蒸留所では、クラウンロイヤルのウイスキーが製造されるだけでなく、他のカナダのウイスキーブランドの生産も行われています。
クラウンロイヤルのウイスキー製造においては、ギムリ蒸留所で評価した職人達による品質基準に従って蒸留と熟成を行っています。その結果、クラウンロイヤルはその独自の味わいと品質で知られるようになりました。
名前：ギムリ蒸留所
地域：カナダ
創業：1939年
オーナー：ディアジオ
生産量：150万ℓ
公式サイト：https://www.crownroyal.com/
カナディアンウイスキーの定義
スコッチやバーボンなどと同様にカナディアンウイスキーにも法律上の定義があります。ジャパニーズウイスキーには特に存在しないため、珍しいように感じるかもしれませんが、お酒に関して製法が規制されているケースはかなり多いです。
- 穀物のみを原料としている
- カナダ国内で糖化、発酵熟成のプロセスを経たもの
- 700ℓ以下の樽を用い3年以上熟成したもの
こうした定義があります。ようはウイスキー内に混ぜ物をしたり、アルコールを添加させたものを規制するもので、カナダで蒸留熟成したもののみカナディアンウイスキーと名乗ることができます。
クラウンローヤルの年表
クラウンローヤルは、カナダのウイスキーブランドであり、その歴史は長いです。
- 1939年：クラウンローヤルの創業者であるサミュエル・ブロンフマン（Samuel Bronfman）が、カナダのウイスキーメーカーであるセブン・ロバーツ（Seagram’s）として知られる会社でありながら、クラウンロイヤルを設立しました。
- 1964年：クラウンローヤルは、イギリス女王エリザベス2世の訪問時に、カナダ政府によって特別なウイスキーとして選ばれました。これにより、「クラウンロイヤル（王冠のロイヤル）」という名前が付けられました。
- 1992年：クラウンローヤルは、アメリカ合衆国において最も売れたカナディアンウイスキーとなりました。この成功は、クラウンロイヤルがカナディアンウイスキーの代表的なブランドとして確固たる地位を確立したことを示しています。
- 現在: クラウンローヤルは、カナダを代表するウイスキーブランドとして知られており、世界中で愛されています。 様々な製品が展開されており、その中には異なる熟成期間や特別なブレンドが含まれておりますまた、限定版のリリースや特別なシリーズもあります。
クラウンロイヤルは、品質と洗練された味わいに重点を置いたウイスキーを提供しており、多くのウイスキーラヴァーにとって人気のある選択肢です。その歴史は長く、カナダのウイスキー文化とともに成長し続けています。
日本の輸入元が終売
クラウンローヤルは日本の輸入元であるキリンが終売しており、並行輸入でしか入手ができない状況です。
かなり安価に入手することができたクラウンローヤルですが、価格が上昇しております。ファンが多い銘柄のであり残念ですが仕方がないです。
クラウンローヤルのおすすめの飲み方
カナディアンウイスキーは歴史的にカクテルで飲まれることが多いウイスキーです。そのまま飲んでも十分に美味しい銘柄ですが、一部レシピを記載します。
アップルボム
材料
1.5オンス クラウン ロイヤル リーガル アップル3オンス バイナップルジュース
1オンス。クランベリージュース
手順
https://www.crownroyal.com/whisky-cocktails/apple-bomb
クラウン ロイヤル、パイナップル ジュース、クランベリーをシェーカーに入れて混ぜます。
よくまぜる
氷を入れたグラスに濾します。
バッドアップル
材料
1オンス。クラウン ロイヤル リーガル アップル
.5オンス シナモンシュナップス
手順
https://www.crownroyal.com/whisky-cocktails/bad-apple
- 氷を入れたミキシンググラスに材料を入れる
- シェイクしてショットグラスに注ぎます
クラウンローヤルの種類
ここからはクラウンローヤルの種類を解説します。
クラウンローヤル
- 香り:バニラ、リンゴ、メープルシロップ
- 味わい: スムースで穏やかな口当たり、バニラやキャラメルの憧れ、柔らかな穀物の風味
クラウンローヤルのスタンダードボトルになります。りんごのようなメロウさとバニラ香りがとても魅力的な銘柄。
ギリギリ入手可能
おすすめ度：
クラウンローヤル ノーザンハーベストライ
通常のクラウンローヤルにカナダ産のライ麦を組み合わせた銘柄です。ライ麦独特の穀物感とオーク樽由来のスパイシーさを楽しむことができます。
ジムマーレ氏のワールドウイスキーオブザイヤーにも選ばれたことがある銘酒です。
ギリギリ入手可能
おすすめ度：
クラウンローヤル リーガルアップリキュール
こちらは通常のクラウンローヤルにアップルフレーバーを追加したリキュールモデル。バーボンやカナディアンウイスキーはカクテルで飲まれることが多いので、地元で向こうでは割った缶のモデルも存在するようです。
やや難しい
おすすめ度：
クラウンローヤル ブラック（入手困難）
現在では入手困難ですが、内側をチャーしたオーク樽を使い熟成したモデルも存在しました。こちらはバーボンに近い味わいですが、クラウンローヤルのフルーティーさも感じられるモデルです。
おすすめ度：
クラウンローヤル XO（入手困難）
こちらも入手困難で海外から送ってもらう以外入手することができません。コニャック樽で熟成したモデルでドライフルーツのような濃厚な甘みを感じることができます。
おすすめ度：
クラウンローヤル スペシャルリザーブ（入手困難）
こちらも入手困難なモデル。ギムリ蒸留所のマスターディスティラーが厳選した上位1%の樽のみを使ったグレートリザーブです。
おすすめ度：
クラウンローヤル メープルフィニッシュド（入手困難）
こちらも限定モデル現在入手はできません。
おすすめ度：
終売続きで入手困難なボトルが増えた
クラウンローヤルは輸入元の麒麟が終売を決定して以降、入手困難なボトルが増えました。ここに記載がないものも存在しています。
カナディアンウイスキー自体そこまで評価される時代ではありませんが、安価でちゃんとしたウイスキーが飲めるというのは大きな魅力でした。
日本で気軽に入手できる銘柄はカナディアンクラブくらいです。
ガツンとくるバニラ香りとシャープな味わいが特徴的で入手難易度が低い銘柄。コンビニなんかでも置いていたりします。1800円ぐらい出せばクラウンローヤルが手に入った時代が懐かしい。
ローヤルクラウンの口コミ
ここではローヤルクラウンの口コミについてまとめています。
国内正規が終売したクラウンローヤルを買うべきなのか
結論から言うと好きな方や興味がある方は購入しても良いと思います。そもそもウイスキー全体の価格が上がっており、国内正規品だろうが、並行輸入だろうが割高なことには変わりありません。
特にこだわりがない場合は、新しい銘柄にチャレンジしてみるのも良いかもしれないです。
新しいおすすめの銘柄
原料：グレーン・モルト
容量：700ml 40度
地域：アイルランド
価格：2,000〜2,300円
直近リリースされた大ヒットのアイリッシュウイスキーです。かっこいいボトルデザインとどことなくトロピカルでシャープな味わいがとても飲みやすい銘柄です。新時代にアイリッシュを体験することができます。価格もリーズナブルなところも良いです。
おすすめ度：
まとめ
今回はローヤルクラウンについてまとめてみました。いつの間に手に入らなくなるウイスキー業界。
悲しいですが輸入にはある程度の数量が必要になってくるため、突然終売になるケースが多いです。
並行輸入のローヤルクラウンについても入手困難になる前に早めにキープしておきましょう。
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