今回は、スコッドランドのキャンベルタウンに位置するグレンスコシアについてご紹介。
かつては、スペイサイドに匹敵するぐらい蒸留所があったキャンベルタウン。現在ではスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所、グレンガイル蒸留所の三つのみになっています。
キャンベルタウン地域の特徴としては、スペイサイドとハイランド、アイラ地域の中間のような味わいと評されることが多いです。
タリスカーやスプリングバンクなどが好きな方におすすめの銘柄です。
グレンスコシア蒸留所について
グレンスコシアが位置するキャンベルタウンは、大麦の一台産地であり海を使った物流により50ヶ所近くの蒸留所がありました。
禁酒法や大きな時代の変遷を受け数を徐々に減らしていき、三つしか稼働しておりません。
生産量もそこまで大きいわけではありませんが、スモールバッチのバーボン樽主体に仕込まれるスコッチは絶品です。モルトには15〜20ppmの軽めのものを中心に使用しております。
日本ではあまり馴染みのないウイスキーですが、スペイバンクが入手困難になってきたため今注目を浴びているスコッチウイスキーです。
グレンスコシアの評価と受賞歴
グレンスコシアは、「サンフランシスコワールドスピリッツアワード」、「インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション」や「ワールドウイスキーアワード」など、数々のコンペティションで受賞しております。
2021年には「サンフランシスコワールドスピリッツアワード」で「ベストスコッチウイスキー蒸留所」を受賞しております。
決して生産量の多い蒸留所ではありませんが、だいたいどのコンペティションでも金賞以上の評価を受けているため、間違いなくスコッチウイスキーを代表する蒸留所です。
グレンスコシアの味わいについて
グレンスコシアは、バニラ香りと潮風のようなソルティーな味わいが特徴的なスコッチウイスキーです。
バランス的には、同地区蒸留所のスプリングバンクやアイランドのタリスカーに近い銘柄。
ソルティーなスコッチウイスキーが好きな方にピッタリです。
キャンベルタウンハーバーがイチオシ!
グレンスコシアの中でもスタンダードボトルに位置するキャンベルタウンハーバー。ノンエイジですが、潮風のニュアンスとバーボン樽の甘い香りがとても魅力的な銘柄です。
是非、この夏の暑い時期にハイボールでグイッと行ってみましょう!潮風とバニラ香とモルト由来の甘さがとても心地よいシングルモルトハイボールに仕上がります。浜辺て飲みたいシングルモルトを選ぶのならタリスカーの次ぐらいに良いかもしれません。
グレンスコシアの種類
ここではグレンスコシアの種類についてご紹介
グレンスコシア キャンベルタウンハーバー
グレンスコシアのスタンダードボトルです。NAになっておりますが、潮風とバニラ、キャラメルの香りが印象的なスコッチウイスキーです。アルコール度数は46度とアタックが少し強いですが、その分旨味も強くなっています。
タリスカーやラフロイグ系統の味わいなので、ピーティーなウイスキーが好きな方におすすめ。
おすすめ度:
浜風感じてえな,,,という方におすすめのシングルモルト。どんどん値上がりするんよウイスキーが、そんな良心的な価格で販売される貴重な銘柄。
ソルティな感じが心地いい一本です。
グレンスコシア ダブルカスク46度
グレンスコシアのダブルカスクモデルです。通常のグレンスコシア同様ファーストフィルのバーボン樽で熟成された後、樽をペドロヒメネスのシェリー樽に移して後熟成したものです。
より甘くバランスの良いウイスキーの仕上がりになっています。
おすすめ度:
グレンスコシア ヴィクトリアーナ
グレンスコシアのカスクストレングス。ペドロヒメネス樽の原酒と深く焦がしたバーボン樽をマリッジさせた一本です。
カスタードのような甘い香りと焦がした樽のニュアンスが特徴。
おすすめ度:
グレンスコシア10年
グレンスコシアのノンピートモデル。ファーストフィルのバーボン樽でノンピートのみで構成されたグレンスコシアです。
カスタードクリームを彷彿させるような甘みが特徴的。強いバーボン樽のニュアンスが感じ取れます。
おすすめ度:
グレンスコシア11年
ノンピートのモルトをファーストフィルバーボン樽で11年以上熟成させてのち、ペドロヒメネスとオロロソシェリー樽で12ヶ月後熟させた一本です。
樽の構成が10年と違いオロロソシェリー樽が加わっているためよりレーズンやプラムのようなフルーティーなニュアンスが前にきます。
おすすめ度:
グレンスコシア15年
アメリカンオークのペドロヒメネス樽とファーストフィルのバーボン樽で構成された一本です。
アプリコットやバニラや潮風が強く感じられ、少し樽を焦がしたようなビター感もあります。
おすすめ度:
グレンスコシア16年
バーボン樽とアメリカンオーク樽で構成された並行輸入品です。グレンスコシアダブルカスクをそのまま熟成年数を伸ばしたような味わいで。
アロマティックな要素と樽のニュアンスや甘みがより強い一本です。
おすすめ度:
グレンスコシア18年
こちらもバーボン樽で熟成後オロロソシェリー樽で12ヶ月後熟した一本です。
深い味わいとフレッシュなシェリー樽のニュアンスが特徴的。樽香りが強くでます。
おすすめ度:
グレンスコシア22年ディスティラリーオブザイヤー
2021年最も世界の品評価で最高賞を獲得したスコッチウイスキーです。グレンスコシア蒸留所のファーストフィルバーボン樽から最上級のものを選び瓶詰めしたものです。
グレンスコシア蒸留所の個性が一番強く感じられる一本。
おすすめ度:
グレンスコシア25年
グレンスコシアの中でも長熟成の一本です。グレンスコシア蒸留所のマスターブレンダーであるマイケル・ヘンリー氏によって厳選されたグレンスコシア。
アメリカンオーク樽で熟成させたたとファーストフィルのバーボンカスクでフィニッシュさせたものです。
おすすめ度:
グレンスコシア蒸留所の歴史
グレンスコシアは1832年にジェームズ スチュワートとジョン ガイルブレイによって設立されました。
元々キャンベルタウンのキンタイア半島には、燃料である「ピート」という野草や海藻が石炭になりきれず中途半端に炭化したものと大麦と水が豊富な土地でした。
ウイスキー製造に十分な資源があることから、当時キャンベルタウンには20ヶ所ほど蒸留所があったようです。
その後100年近く安定した創業を続けておりましたが、1920年代アメリカで禁酒法が制定され多くの蒸留所が無くなったようです。
その後残った蒸留所はスプリングバンクとグレンスコシア、リクラチャン(1943年閉鎖)のみだったようです。
グレンスコシアも1930年から3年間閉鎖に追い込まれたようで、ブロックという人物が蒸留所を購入し営業再開したようです。
スコッチでは、閉鎖再開を繰り返す蒸留所がそこそこ多いです。日本のウイスキーメーカーではあまりありませんが、オーナーがコロコロ変わり今でも創業以来持ち続けている蒸留所は、グレンフィデックやグレンファークラスなど限られた蒸留所になります。
2000年代には、グレンガイル蒸留所が稼働し今のキャンベルタウンの3つ蒸留所になっております。
グレンスコシアのおすすめの飲み方について
グレンスコシアは、潮風を彷彿とさせるピート香りとバニラやキャラメルなどバーボン由来の味わいが素敵なスコッチウイスキーです。
どんな飲み方でも比較的に対応できますが、おすすめはストレートかトワイスアップです。完成度の高いウイスキーですので、チョコレートやナッツを添えて落ち着いた雰囲気で楽しめて最高です。
ソーダ割り(ハイボール)にする場合は、少し勿体無いイメージがあるのでピート香りを感じるブレンデッドか、アイラモルトを使ったボトラーズのアイリークなどがおすすめです。
グレンスコシアの口コミやレビューについて
ここではグレンスコシアの口コミやレビューをご紹介します。
スコッチ・ウィスキー(シングルモルト)おすすめの銘柄
ここではスコッチウイスキーのおすすめをご紹介。是非参考になれば幸いです。
ラフロイグ
グレンスコシア同様、バーボン由来のバニラ香りが魅力のスコッチウイスキーです。
アイラの王者と評される至高のスコッチウイスキー、薬品のようなヨード香とバーボン樽由来のバニラ香がガツンときます。ウイスキー好きなら是非一度は飲んでみたい銘柄です。
アードベック
グレンスコシア同様ピーティーでありながらフルーティーなスコッチウイスキー。ラフロイグの違いは、シェリー樽の有無こちらの方がフルーティーな仕上がりになっています。
詳細はアードベックのページをご覧ください。
スプリングバンク
モルトの香水とも評される香り高いウイスキー。同じキャンベルタウンの蒸留所です。フルーティーやフローラルの芳醇な香りとソルティー味わいがとても魅力的です。
詳細はスプリングバンクのページをご覧ください。
まとめ グレンスコシアは潮風を感じる最高のウイスキー
今回はグレンスコシアについてまとめてみました。バーボン樽が主体でバニラ香りと潮風が感じられ、品評価会でも評価が高くスコッチの中でも代表的な銘柄です。
スプリングバンクが手に入らない今、キャンベルタウン激アツの蒸留所になっています。店頭では比較的マイナーなため酒屋で探すのが大変。。。なのがたまに傷です。
でも確実にうまいスコッチであることは間違いないため是非見かけた際は手に取ってみてください。
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