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ダルモアの味わいや種類・蒸留所について徹底解説

ハイランド

ダルモアはハイランド地方のシングルモルトウイスキーです。ウイスキーの中でトップクラスに有名な銘柄です。

味も折り紙付き、こだわり抜いた製法をまとめてみました。是非これを機にご賞味ください。

ダルモアの概要

ダルモアはスコットランドの北ハイランドで作られるシングルモルトウイスキーです。

ゲール語で「川辺の広大な草地」を意味します。牡鹿のエンブレムが特徴的なウイスキーです。

ボトルに描かれる特徴的な鹿のエンブレムは、マッケンジー家の家紋でRoyal stag emblemと言います。

ダルモアの味わいと特徴

ダルモアはノンピート製法麦芽を使用しており、シェリー樽やバーボン樽が主に使われています。

柑橘系やナッツやバニラのような香りと濃厚な甘さが特徴的なスコッチウイスキーです。

シェリー樽のイメージの強いダルモアですが、主力はファーストフィルのバーボン樽が主力です。

シェリー樽のこだわり

ダルモアはシェリー感の強いウイスキーと評されます。

熟成に使われる樽は「ゴンザレス・ビアス社」から提供を受けています。シーズニング用の樽とは違い、30年以上熟成された樽を使うため非常に味や色が濃く出るのが特徴です。

100年以上前からゴンザレス・ビアス社と関係性を構築しているため入手できるそう。

大抵のシェリー熟成は、新樽にシェリー酒を詰めて1~2年シーズニングされた樽を使うものがほとんどです。

樽に使われる木材も違います。ウイスキーの熟成にはスパニッシュオークの方がタンニンの抽出が良く向いていますが、シェリー酒には樽成分が強く出る点や樽の丈夫さからアメリカンオークが使われています。

マッカランの味がかわったというのも大量生産に舵を切り、大麦を変え、ウォッシュバックを大規模化し、自社樽の製造(シーズニング)が始まった年からされていると言われています。

それ以降、ゴムっぽさや苦味が出たと言われているのでシーズニングの樽では本来のシェリー樽感は出にくいのでしょう。

ダルモアの種類

ダルモア12年

ダルモア12年は、オロロソシェリー樽とバーボン樽を使用し、12年以上熟成させた原酒を使用しています。

香り:オレンジのような柑橘系、その後ハーブやジンジャーのようなスパイシーさ、干しブドウ、バニラ香
味:オレンジやバニラのようなニュアンスとスムースな口当たり、チョコレートを思わせるようなビター感が特徴と甘さが特徴です。

複雑で重厚な香りと甘さが際立っていますが、ノンピートなので初心者にも飲みやすい一本です。

ダルモア15年

ゴンザレス・ビアス社の三十年熟成シェリー樽を数種類使用。非常に豪華な一本です。

アルコール度数は40%と低め。

香り:熟したプラムやプルーン、オレンジを思わせるようなフルーツ感、チャーした樽のスモーキーさが感じられます。
味:濃厚な甘さと熟したプルーン、オレンジ感、オーク樽由来のスパイシーさ、花やハーブのニュアンス

バーボン樽をシェリー樽3年で後熟させているため、12年に比べ、どっぷりシェリー感が全面に出た一本です。

ダルモア18年

【送料無料】【カタログ掲載品】【他商品同時購入不可】【代金引換決済不可】ダルモア18年 700ml 43度

ダルモアのレギュラーボトルの中でも一番熟成年数が長い一本になっています。アメリカンホワイトオーク樽に14年感熟成後、ゴンザレス・ビアス社のマッサレムシェリー樽で3年間熟成

フィッシュにシェリー樽で12ヶ月後熟させます。

香り:チョコレート、コーヒー、バニラ、シナモン、オレンジピール、プルーン
味:ダークチョコレート、コーヒー、ナツメグ、クローブ
フィニッシュ:オークとスパイス、コーヒーをドライにした感じ

アルコール度数は43%と標準的
濃厚な甘味と本物のシェリー樽を使った一本

ダルモアの歴史と製法

1839年:当時中国との貿易で財を成したアレクサンダーマシソンによって設立
1867年:マッケンジー兄弟が蒸留所を譲り受け、マッケンジー一族が100年以上運営に携わる・
1917年:第一次世界大戦に参戦したアメリカ軍向け機雷工場の倉庫として使用するためイギリスにタンネージ庫を接収される
1920年:機雷の爆発事故が起き、壊滅的な被害に会いました。
1960年:マッケンジーブラザーズ(ホワイト&マッカイ)に合併
1966年:ポットスチルを4基から8基に増設
1996年:ジムビームとホワイト&マッカイが合併
2001年:旧ホワイト&マッカイが独立、ドイツの投資銀行と一部投資家により買収2005年:ユナイテッドスピリットリミテッド(ディアジオ傘下のインドの飲料会社)
2013年:ディアジオグループの独占禁止法の懸念から売却
2014年:ホワイト&マッカイがフィリピンのアライアンスグローバルの傘下になる。

ホワイト&マッカイの保有蒸留所はダルモア、ジュラ、フィッターケンなど日本でもなじみのある蒸留所を保有しています。

生産背景について

ダルモアの仕込み水はアルネスの水を使用しています。年間の生産量は約420万リットル、バーボン樽熟成をシェリー樽で後熟するため主力はバーボン樽になります。

ポットスチルについて

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ダルモアのポットスチルはウォッシュチル4基とスピリットチル4基あり、うち二つは16,500ℓ、もう2つは8,250ℓです。
ダルモアのウォッシュチルの特徴は首の中部に収縮片があり、還流率のレベルを高く設定しています。
また間仕切りの枚数を調性することで還流率を調性し様々な原酒を作り出すことが可能なローモンドスチルを採用しています。

モルティング

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1839年~1982年まで自社でモルティングをしておりました。1956年台まで伝統的なフロアモルティングを採用しています
その後サラディンボックスに切り替えています。
1982年からモルティング業者に外注をする形に落ち着いています。

サラディンボックスとは

ここで用語の解説ですが、サラディンボックスとはフランスで生まれたモルティングの製法です。
四角区切りの部屋で網目状の床から空気を送り、ファンでモルトを攪拌するものでむらなくモルティングする手法です。
フロアモルティングとドラムモルティングの中間的なもので、現在利用しているのはタムドゥーだけのようです。

ダルモアの熟成庫について

ダルモアの熟成庫にはタンネージ式が4つとラック式が5つあります。

タンネージ式とは、床が土で樽を3段積み重ねて保管する掘っ建て小屋のようなものです。

ラック式とは、ウイスキー式のビルのようなもので、複数回建ての建物に樽を格納するのでより多くの樽を熟成させることができます。

ダルモアではバーボン樽を主に65,000樽を保有しています。

まとめ

今回はダルモアについてまとめてみました。

鹿のエンブレムが特徴的なので気になっている方も多いのではないでしょうか?

味わいは価格相応のしっかりとした味わいです。買って損はないため是非一度お試しください。

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